超モテ子の秘密



―――翌日の夜。


私と将太は、無言で夕飯を食べていた。


テレビもついてなくて、聞こえるのは、食器や箸がぶつかる音だけ。


そして、簡素なこの部屋を蛍光灯がさみしく照らしていた。



私は食事がのどを通らず、

それに……将太とまだ何も話せていない…。



将太は食事を終えるとすぐに食器を片付け、奥の部屋へ入っていこうとしていた。



その時、和也君の言った言葉が私の頭に浮かんだんだ―――。


『将太君と向き合って話してみたらどうですか?今日、俺に話してくれたように。』



―――ちゃんと話さなきゃ。



< 207 / 461 >

この作品をシェア

pagetop