超モテ子の秘密
弟
―――翌日の夜。
私と将太は、無言で夕飯を食べていた。
テレビもついてなくて、聞こえるのは、食器や箸がぶつかる音だけ。
そして、簡素なこの部屋を蛍光灯がさみしく照らしていた。
私は食事がのどを通らず、
それに……将太とまだ何も話せていない…。
将太は食事を終えるとすぐに食器を片付け、奥の部屋へ入っていこうとしていた。
その時、和也君の言った言葉が私の頭に浮かんだんだ―――。
『将太君と向き合って話してみたらどうですか?今日、俺に話してくれたように。』
―――ちゃんと話さなきゃ。