超モテ子の秘密
「だから、秘密だって言ってるじゃん!あっ、和也兄ちゃん、明日絶対来てね!!」
将太が元気よく言う。
「明日って何??」
私はもぉ~、ちんぷんかんぷん。
「じゃあ、これだけは教えるよぉ。俺強くなるために、特訓してもらうんだ。ね、和也兄ちゃん?」
特訓……?
「おう!約束な!」
「うん!!」
将太は無邪気に笑って返事する。
将太のこんなはじけた笑顔、あの日からずっと見たことなかった。
―――だから、将太のそんな顔が見れて、すごくすごく嬉しかったんだ――――――。
これも全部、
―――和也君のおかげだね。
「姉ちゃん、帰るよ。」
将太は自転車の元へとっとと歩いて行く。
「はいはい。
和也君、色々ありがとう。それと、なんだかよく分かんないけど、将太のことよろしくね。」
「はい!」