超モテ子の秘密
理香、まだあのままかな??
私はそんなことを考えながら、トイレを出て教室に戻ろうとした。
すると角を曲がろうとする時、声が聞こえてきたのだ。
「…ずっと好きだったの。付き合ってくれないかな?」
私は角の柱から気付かれないように隠れながら、誰なのかを確認する。
…………えっ!!!!
驚いてとっさに口を押さえる。
そこにいたのは、噂に疎い私でも知っている3年のとても人気で綺麗な、確か…遠藤先輩。
そして、向かい合わせに立っている男子は、
………理香の好きな岡田君!!
「でも、先輩、俺は」
「返事は今度でいいわ。じゃあ、また。」
遠藤先輩は身をひるがえし、私がいるのとは反対の方向へと去って行った。
すると、岡田君がこちらを向いて、驚いた顔をした。
「おっ、折原!?」