超モテ子の秘密
「ほらな。なんて言われたか知らないけど、さっきの反応見て、きっとわかってねえなと思ったよ。」
先輩はせせら笑いながら、ゆっくりと私の前に回り込む。
本当に、この人何なの!?
「あなたに何がわかるんですか!?」
私はつい声を荒げて言う。
何でこんな人に言われなきゃならないの!?
ふつふつと怒りが込み上げてきた。
「向きになっちゃって。…俺にはわかるよ。」
ニヤリとしていた顔からすっと笑みが消え、鋭い目つきへと変わる。
「あんたみたいに美人でも離れてたら女もできる。それに、まだやってないんだろ?だったら当然だ。」
さらりと言い放たれた…とんでもない言葉……。
私は一瞬唖然とした……。
――陸人は、
――――陸人は、
そんな人じゃない!!
「そんなわけっ」
ダンッ!!
その瞬間、背中が勢いよく壁にぶつかった――。