超モテ子の秘密
……あ…。
私はハッとして、両手で即座に涙を拭き取った。
「何で来たの?」
すると、理香は一つ大きなため息をついた。
「水臭いじゃない!私に言わないで行くなんて!」
「私のことなんか…。早く戻って、理香。岡田君とも約束あるでしょ?」
私はそう言って、理香を残し先に進む。
「やだ!そんなの平気!」
理香が真剣な顔をして、私の前に立ち塞がった。
「お願いだから、今は一人にして……。」
私は弱く呟く。
「何を言われても、私は今のさやかを一人にはしない。こんな顔してる親友をほっとけるわけないでしょ。」
……私は言葉が見つからなくなってしまった。
「前、誰かさんが私と雄介君とのことでお節介焼いたよね?今度は私の番。」
理香はニヤリと笑って言う。
「だから、今日は付き合ってもらうからね!」
私の腕を理香がガシッと掴み、歩きだした。