超モテ子の秘密


「ちょっと散らかってるけどね。あっ、今お茶入れてくるから。」


理香はそう言うと、リズムよく階段をおりていった。


理香に強引に連れられ、私は理香の家に来ている。


今いるのは2階にある理香の部屋。


ああいうときの理香は何を言っても聞いてくれないから、ここまでついてくることになってしまった……。


はぁ………。


帰ろうとしたら、理香怒るだろうな。


仕方ない…。


私は、白い長方形の小さなテーブルが置かれた淡いオレンジ色のラグの上に座った。


まわりを見れば、ジャージやファッション誌などが少し散らばっている。


久しぶりに来たけど、特に変わってないなぁ。



「お待たせ〜。ミルクティーだよ。」


得意げに笑いながら、戻ってきた理香。


手には、2つのマグカップとお茶菓子入れがのせられたお盆を持っている。



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