超モテ子の秘密
そんなことをしみじみ思いながら、少し軽くなった気持ちで、掃除をすすめていく。
その時、外から、近づく足音が聞こえた。
お客さんかな?
私は掃除する手を止め、その場から外の様子をうかがう。
でも、誰も入ってはこない……。
よく見ると、棚の横からちらちらと落ち着きのない影が覗いてたのだ。
……何だろう??
いつも来てくれるお客さんと違うということだけは、よくわかる。
なんだかあやしい気がするんだけど……。
まさかうちの店で、……万引きしようとしてるとかじゃないよね??
色々と嫌な想像が頭をめぐった。
私は緊張しながらも、ハタキを後ろ手にその影の元へ足音を殺しながら、近寄っていく。
でも、今だに影の不信な動きはかわらない。
やっぱりあやしいよね?
私は意を決し、ハタキをぎゅっと握り締めて構え、勢い良く飛び出した。
「なっ、何してるんですかっ!?」