超モテ子の秘密
若干声が裏返り、どもってしまったけれど、勇気を振り絞って言った。
「えっ、あっ、す、すみません!!」
へっ………?
返ってきたのは意外な言葉。
ハタキを握る手の力が一気に緩む。
声を聞いて、不審な影の正体を確認すれば、
そこに居たのは――、
「かっ、和也君!?」
そう、そこには、黄色い半袖Tシャツにダークグリーンのカーゴパンツ姿の和也君がいたのだ。
「ごっ、ごめん!!……ちょ、ちょっと勘違いしちゃって。あの、まさか和也君だとは思わなくて……。」
私はしどろもどろになりながら、言い訳を並べる。
……あぁ、恥ずかしい…。
「いや、そんな行動をしてた俺が悪いんです。」
「ううん、本当にごめん!」
私は、ただただとにかく謝った。
和也君を万引きなんかと間違えるなんて……。
もう顔から火が出そう…。