超モテ子の秘密
他愛もない話しをしながら、私達は校門をくぐる。
「ん?あれ何だろう?」
理香が少し背伸びをしながら、遠くの方を指差した。
「何?」
私は理香が指差している先を見る。
そこには、掲示板の前に沢山の生徒で人集りができていた。
「何だろう??ねぇ、早く見に行こっ!」
ミーハーな理香はもうそわそわしていて、私と岡田君を急かし、一人先に駆け出していく。
私も苦笑いしながら、後を追った。
人集りのそばに行くと、異様にざわざわしているのがわかる。
「マジかよ…。」、「嘘!?」などという声がいろんなところから聞こえてくる。
いったい何があるの??
最後尾に居る私達には何もわからない。
精一杯背伸びしている理香も、背の高い岡田君にも何も見えないようだ。
私は、その直後に聴こえた言葉に驚愕した―――。
「何だよ、これ!?折原先輩はそんな人じゃない!!」