超モテ子の秘密


「あっ、立ち読み君だ!!」


私の頭の中には、学ランを着たこの男の子の姿がくっきりと思い出された。


その子は私が急にそんなことを言ったから、すごく驚いている。

私もかなりビックリしているけど。


「あぁ、ごめんね。でも、よくここに来てたでしょ?」

「…あっ、はい。」

その子は照れながら答えた。

「だよね。どこかで会ったことあると思ってたの!」

私はすごくスッキリした。


「あ、あと、昨日は本当にありがとう。

本当に助かりました。」

私は感謝の気持ちをこめ、深く頭を下げた。


「そんなに頭下げないでください!

でも、あの時間帯は気を付けてくださいね。」


「はい。で、あともう一つ聞いてもいい?」

< 37 / 461 >

この作品をシェア

pagetop