超モテ子の秘密
「あっ、立ち読み君だ!!」
私の頭の中には、学ランを着たこの男の子の姿がくっきりと思い出された。
その子は私が急にそんなことを言ったから、すごく驚いている。
私もかなりビックリしているけど。
「あぁ、ごめんね。でも、よくここに来てたでしょ?」
「…あっ、はい。」
その子は照れながら答えた。
「だよね。どこかで会ったことあると思ってたの!」
私はすごくスッキリした。
「あ、あと、昨日は本当にありがとう。
本当に助かりました。」
私は感謝の気持ちをこめ、深く頭を下げた。
「そんなに頭下げないでください!
でも、あの時間帯は気を付けてくださいね。」
「はい。で、あともう一つ聞いてもいい?」