超モテ子の秘密
「綺麗事……?愛奈ちゃんの気持ちはわかったけど、このやり方は確実に間違ってるよ。…こんなこと、何の意味があった?」
私を苦しめたかったなら、成功かもしれない。
あの紙に書いてあったことは事実だから仕方ないけど、正直言って、かなり辛いよ………。
でも、愛奈ちゃんは何を得たの?
……私は、思う。
こんなことをして
得られるものなんて
何一つないって――。
現に、みんなを巻き込んだうえに、誰も得なんてしてないじゃない。
私は悔しくて、やるせやなくて、奥歯をギュッと噛み締める。
――そして、本音をそのまま言った。
「私、愛奈ちゃんのこと、許せないや……。いくら事実でも、これは最低だよ。」
愛奈ちゃんへの苛立ちが、まだまだ私の奥に確かにあるから。
……やっぱり許すのは無理……。
「でも、一つ約束するよ――。」