超モテ子の秘密


「綺麗事……?愛奈ちゃんの気持ちはわかったけど、このやり方は確実に間違ってるよ。…こんなこと、何の意味があった?」


私を苦しめたかったなら、成功かもしれない。


あの紙に書いてあったことは事実だから仕方ないけど、正直言って、かなり辛いよ………。


でも、愛奈ちゃんは何を得たの?


……私は、思う。


こんなことをして

得られるものなんて

何一つないって――。



現に、みんなを巻き込んだうえに、誰も得なんてしてないじゃない。


私は悔しくて、やるせやなくて、奥歯をギュッと噛み締める。


――そして、本音をそのまま言った。


「私、愛奈ちゃんのこと、許せないや……。いくら事実でも、これは最低だよ。」


愛奈ちゃんへの苛立ちが、まだまだ私の奥に確かにあるから。


……やっぱり許すのは無理……。


「でも、一つ約束するよ――。」



< 386 / 461 >

この作品をシェア

pagetop