超モテ子の秘密
光と戸惑い
……はぁ…。
私は一人、将太のいない昼間の家の中で、大きなため息をついた。
こんな時間に一人で部屋に居るってなんか変だなぁ。
ううん、そんなことどうでもいいよね……。
どうしたらいいのかな?
渡辺さんと話して気持ちも楽になってあったかくなった――。
でも、問題は何一つ解決してないんだよね……。
はぁ~……。
……私どうなるんだろう?
「――ちゃん…。姉ちゃん……。おい!!」
……ん?
ふと、我に返ると目の前には将太がいた。
「ああ、将太。おかえり。」
すると、私の顔を覗き込んでいた将太が顔をしかめる。
「ああ、将太、じゃねーよ!どうしたんだよ?」
将太はランドセルをおろしながら、私のそばに胡坐をかいて座った。
「辛気臭い顔して。姉ちゃんが学校で問題起こさないよな?もしかして、彼氏と別れたとか?」
冗談交じりに笑いながら、次々と言う将太。
……あ~、なんて答えよう…?
「ん~、ある意味両方なのかな?」