超モテ子の秘密

光と戸惑い



……はぁ…。


私は一人、将太のいない昼間の家の中で、大きなため息をついた。


こんな時間に一人で部屋に居るってなんか変だなぁ。


ううん、そんなことどうでもいいよね……。


どうしたらいいのかな?


渡辺さんと話して気持ちも楽になってあったかくなった――。


でも、問題は何一つ解決してないんだよね……。


はぁ~……。


……私どうなるんだろう?



「――ちゃん…。姉ちゃん……。おい!!」


……ん?


ふと、我に返ると目の前には将太がいた。


「ああ、将太。おかえり。」


すると、私の顔を覗き込んでいた将太が顔をしかめる。


「ああ、将太、じゃねーよ!どうしたんだよ?」


将太はランドセルをおろしながら、私のそばに胡坐をかいて座った。


「辛気臭い顔して。姉ちゃんが学校で問題起こさないよな?もしかして、彼氏と別れたとか?」


冗談交じりに笑いながら、次々と言う将太。


……あ~、なんて答えよう…?


「ん~、ある意味両方なのかな?」



< 400 / 461 >

この作品をシェア

pagetop