超モテ子の秘密
「じゃあ、やっぱりさやかがバイトしてるの知ってるってこと?」
「うん。ずっと思い出せなかったんだけど、よく立ち読みしてた子だった。
…で、なんか急にコクられて。」
私は理香に打ち明けた。
「あぁ~、だから黙っててくれてるんだね~。」
理香は先の態度とはうってかわって、冷静に答えるのだ。
「理香、何でそんなに冷静なの?」
「だって、好きだから黙ってるってことでしょ。
それに、さやかコクられ慣れてるんだから、驚くことないじゃん。」
理香は両手を頭の上で組み、笑う。
「そういう言い方やめてよぉ。
でもね、断ったのに、全然諦めてくれないんだよ。
ここまでのは初めてだよ。」