超モテ子の秘密
「あっ!俺、パンだけだと腹減っちゃうんすよ。先輩のお弁当食べたいです!」
キラキラした笑顔を浮かべて、嬉しいことを言ってくれる和也君。
「ホントに?」
「はい!!」
そんな言葉が嬉しくて、つい頬が緩む。
でも、こういうのも最後なんだなって思うと、さみしい……。
私はお弁当を出して、和也君に手渡した。
「ありがとうございます!いただきまーす!」
手を合わせて元気にそう言う和也君を横目に、私もお弁当を食べ始める。
「やっぱうまいっす!折原先輩のお弁当が食べれるなんて幸せですよ。」
「そんな大袈裟だよ。」
私は和也君の大きすぎる反応を見て、くすりと笑った。
「あの……、折原先輩。」
すると、和也君は元気なく眉を下げ、私に話し掛けてくる。
「どうしたの?」
私がそう聞くと、和也君は真剣な顔をして私の方に向き直る。
「この間はすみませんでした!ついカッとなったら、俺……。それと、俺のために色々してくれたそうで、本当にありがとうございました!!」