超モテ子の秘密
今なら自分の中にあるこの気持ちが、何なのかわかる。
愛奈ちゃんの言葉に気付かされたこの想い……。
理香や将太に背中を押してもらったこの想い――。
忘れたくても忘れられなくて、
忘れたいのに大きくなっていって、
中途半端にしたくなくて、
とっても大事で、
いつからか私の中で成長してたこの想い。
私の素直な気持ち――。
「だって、私、
――和也君のこと
好きになり始めちゃったから――。」
言ってしまった……。
自分も、今気付いたこの気持ち。
和也君は目を見開いて立ちすくむ。
私には時間が止まったみたいに見えた。
……今こんなこと言ったって、しょうがないのに…。
もう私は、和也君の傍を離れるのにね……。
何を考えてるんだろう、と思って私は俯く。
するとその時、腕を引っ張られ、胸にすっぽりおさまる私――。
そして、私の体にきつく絡まる腕。
「――ずっと、その言葉待ってました――。」