超モテ子の秘密
……そうだ…。
私、言っちゃったんだ……。
――やっと気付けた気持ち――。
振り返っている今、
あの時出てきた自分の言葉に、
はっきりとわかったあの気持ちに、
少しびっくりしてる。
だけど、後悔はしてない。
――ううん、その逆。
私は臆病で、
逃げてただけだった……。
私は間違うところだったけど、
みんなのおかげで
和也君の笑顔がまた見れた。
もしあのままだったら、
後悔してたし、
きっと和也君の笑顔も
もう見れてなかったね……。
言えて、本当によかったって思う――。
……でも、ドアが閉まる前に起きたことは……??
――!?!?
やっと整理がついてきたのに、また一気に混乱する私の頭の中。
わっ!!
その時、私の手の中にあるものが震えビクリとする。
私の手はケータイを握り締めたままだったのだ。
そんなことにも気付かなかったんだ、私……。