超モテ子の秘密


「偉いなぁ、さやかは。私、そんなに彼氏に会えなかったら、さみしくてどうにかなりそう。」


理香は少し上を見上げながら、感心してる。


私だって不安でさみしいよ。


「そりゃ、さみしいけど、頑張んないと。」


私は笑ってガッツポーズして見せた。


「そっか。

でも、私にいつでも愚痴っていいんだよ。さやかはため込んじゃうからさ。」


理香は私の手を握って、やさしくそう言ってくれた。


「ありがとう。」


理香は私のこと、やっぱりよく分かってるなぁ。


「あ、理香、じゃあまたね。」


「うん。またね。」


私たちはいつもの十字路で手を振って別れた。



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