超モテ子の秘密
私はアパートに帰ってバイトの準備をしていた。
ふと将太を見ると頬にかすり傷のようなものがある。
「将太、その傷どうしたの?」
最近こういうこと、よくあるな…。
どうしたんだろ?
「何でもないよ。」
将太は手で頬の傷をとっさに隠すように抑えながら言った。
「でも、最近よくそういうことあるじゃない。」
「野球の練習しててなったんだよ。」
将太は投げやりに言う。
「本当に?」
うるさく思われるのは分かってるけど、もう一度念を押して聞いてみた。
「しつこいなぁ。
練習してればそういう時だってあるよ!」
将太は不機嫌そうな声で言い、私を睨む。
「そう…。」
そうなのかな…?
将太がそう言うんだからそうか。
「でも、気をつけなさいよ。
じゃあ、行ってきます。」