超モテ子の秘密
すごく古びたアパート。
階段や手すりは錆びていて、
家賃が安くなければとても住みたくはないような場所だ。
私は錆びた階段を駆け上がり、
2つ目のドアを開け部屋に入った。
玄関にはスニーカーが一足。
「ただいま、将太。」
私は靴を脱いで中へ入って行った。
「あぁ、姉ちゃんおかえり。」
将太は私の弟。
小学5年生。
私は奥の部屋に行き、制服から私服に着替えた。
「将太、夕飯は冷蔵庫に入ってるから、レンジでチンして食べて。」
「毎日毎日うるさいなぁ。そんなの分かってるよ。」
将太ったら目も合わせないで返事する。
「たまには、素直に返事しなさいよ。」
私は少しイライラしながらも荷物を持ち玄関に向かう。