超モテ子の秘密


「母さんのことバカにされて、

いつもソイツらにやられっぱなしで、

悔しくて。」


…辛かっただろうなぁ。


「それで、俺、そいつらをやっつけてやろうと思ったんです。

で、ソイツらやっつけてやりましたよ!」


和也君はパンチする真似をしながら、笑顔で話す。


そんな和也君を見て、

去年の夏のめそめそしていた自分を思い出す―――。


私は弱いなぁ。


「和也君はやっぱり強いよ。

力はもちろんそうだけど、心がさ。」


本当にそう思う…。




< 86 / 461 >

この作品をシェア

pagetop