超モテ子の秘密
「母さんのことバカにされて、
いつもソイツらにやられっぱなしで、
悔しくて。」
…辛かっただろうなぁ。
「それで、俺、そいつらをやっつけてやろうと思ったんです。
で、ソイツらやっつけてやりましたよ!」
和也君はパンチする真似をしながら、笑顔で話す。
そんな和也君を見て、
去年の夏のめそめそしていた自分を思い出す―――。
私は弱いなぁ。
「和也君はやっぱり強いよ。
力はもちろんそうだけど、心がさ。」
本当にそう思う…。