超モテ子の秘密


「折原先輩はしっかりしてますね。

バイトしてるのは何か大きな理由があるからだと思ってましたから。」



しっかりなんてしてないよ…。



「でも、厳しいこの高校で校則破ってるんだよ。」


私はあははと笑いながら言った。


「だけど、そこまでして頑張ってる折原先輩カッコイイですよ。

俺なんかよりずっと強いじゃないですか!」


和也君は尊敬の眼差しでこっちを見る。


……強くなんかないよ。


「…私なんか、強くないよ。」


私は下を向き、小さな声で呟いた。



お父さんとお母さんが亡くなったのは、

私のせいだから。




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