超モテ子の秘密
帰り道。
「ねぇ、さやか。
お昼どうだったの?」
隣を歩いていた理香はくるっと向きを変え、後ろ向きで歩きながら聞いてきた。
ずっとそのことが気になってたらしい。
「普通に一緒にお弁当食べただけだよ。」
「それだけじゃないでしょ?」
ほっぺを膨らまして理香が言う。
「なんにもないよ。
あぁ、私がバイトしてる理由は話したけど。」
「え〜、つまんないよぉ〜。」
そう言いながら、口を尖らせる。
「なんかあった方が面白かった?」
「いや、別にぃ。」
理香は諦めたみたい。
「じゃあ、理香、行くね。」
「うん。じゃあね。」