アタシがホストになった ワケ
『あの…たか…サン?
ホストじゃなくてホステスでしょ?』


「違うよ、ホスト(笑)」


そういって、タバコを手にする。


アタシはライターで火を点けた。


ん?どーゆーコト?
アタシ頭悪いからな、
日本語間違ってる?


「まぁ、ビックリするよな(笑)
ちょうどいい場所の店が
つぶれてさ、そこ買って新しく

ホストクラブやるつもりなんだ。



うん、それは、わかるよ。

アタシは黙ってうなづく。

「この街のホストクラブの
No.1とか選りすぐり集めて
やろうと思ってさ。」


ふんふん――…


「ギルドの蓮には話して
あるんだ。」


へぇ、蓮もヘッドハンティング
されたのか…


「そこに、萌華が入って、
蓮に勝ってNo.1になれ!」


え?―――……


「萌華、もうここにはどっちみち
いらんないだろ?
いたくもないだろ?」


コクりとうなづく。


「家だって帰れないだろ?」


『うん――』


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