アタシがホストになった ワケ
次の日、たかサンの好意で、
アタシはたかサンが所有して
いるマンションに住まわせて
もらうことになった。


もちろん、蓮が今日は雑誌の
撮影だということを調べた上で。


『スッゴい、広〜い…』



アタシのマンションも結構
広かったケド、ここはそんな
もんじゃない。


『使ってないマンション何部屋
あるわけ?』


ぶつぶつ言いながら、
とりあえず片付けはじめた。


そういえばたかサン、仕事の合間に
来るっていってたな…


ハァ…アタシ、どうしよ…


住むトコまで用意してもらって
今さら断るの悪いよね。

でも、ホストなんて…
無理に決まってるじゃん?

本気でいってんのかな?

それとも、なんかあるのかな?


疑り深い、悪いくせ。

ぐるぐるいろんなことが
頭の中を回っては消えていく。


ピンポ−ン――…


たかサンがきた。
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