アタシがホストになった ワケ
その日の夜、夢を見た。


暗闇に前の方から
一筋の光が射していて、
そこに向かって走っていた。

ただ夢中で走って、ついた先は
大きな扉があった。

光は扉の向こうから
漏れていたのだった。

ドアノブに手を掛けた瞬間、
蓮の声がした。


「アハハ!萌華落とすなんて
簡単だったぜ?チョロイもんだよ
、俺にかかれば落とせねー
女なんていねーよ!アハハ―――」


ハッと目が覚めた。


しばらく時間が止まった。


答えは決まってた。


アタシ、悔しかったんだ!
蓮の悔しがる顔を見てやる!


アタシ、ホストになる!
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