アタシがホストになった ワケ
姫ドレッサーの椅子にアタシは
座り、後ろにたかサンが立つ。
くわえ煙草で、だいじょぶ
っすか?(汗)
こんなカリスマ美容師いる?
「ハサミ入れるよ?」
『ま、待って!』
目を瞑って深呼吸する。
さよなら、萌華!
『はい、どうぞ』
「ん。」
シャキ――――…ン
パサ…パサ……
長い金髪の髪が落ちる。
アタシは目を瞑っていた。
ハサミの音と下に落ちる
髪の音だけが聞こえる。
もう、不思議と悲しくは
なかった。
目を瞑っていたのは、
開けたとき、新しい自分を
実感したかったから。
――――――…パサ
「――…萌?寝た?」
『ううん、起きてる。』
「だいたい終わった。」
アタシは、そぉっと目を開ける。
――…うわぁ。
意外と似合っていた。
『アハハ、スゴい…ショートなんて
小学校以来だよ(笑)』
短くなった髪を触った。
「似合うよ。」
そう言って、たかサンは
市販のヘアカラーの箱を
手に取った。
「暗くするのも、何年ぶりか?」
『うん、中学以来かなぁ』
座り、後ろにたかサンが立つ。
くわえ煙草で、だいじょぶ
っすか?(汗)
こんなカリスマ美容師いる?
「ハサミ入れるよ?」
『ま、待って!』
目を瞑って深呼吸する。
さよなら、萌華!
『はい、どうぞ』
「ん。」
シャキ――――…ン
パサ…パサ……
長い金髪の髪が落ちる。
アタシは目を瞑っていた。
ハサミの音と下に落ちる
髪の音だけが聞こえる。
もう、不思議と悲しくは
なかった。
目を瞑っていたのは、
開けたとき、新しい自分を
実感したかったから。
――――――…パサ
「――…萌?寝た?」
『ううん、起きてる。』
「だいたい終わった。」
アタシは、そぉっと目を開ける。
――…うわぁ。
意外と似合っていた。
『アハハ、スゴい…ショートなんて
小学校以来だよ(笑)』
短くなった髪を触った。
「似合うよ。」
そう言って、たかサンは
市販のヘアカラーの箱を
手に取った。
「暗くするのも、何年ぶりか?」
『うん、中学以来かなぁ』