アタシがホストになった ワケ

デリバリーのピザを食べ、
しばらく２人で他愛ない
おしゃべりをしていた。


ﾋﾟﾝﾎﾟ――…ﾝ


「おっ、きたきた」


ドサッドサッと段ボールの
積まれる音。


服が届いたらしい。


『え？こ、こんなに？』


「そーだよ、たくさん
あって困らないだろ？」

おっきい段ボールが７箱。

ビリビリとガムテープを剥がす。


スーツやら、デニムやら、ロンＴ、ジャケット、小物、
ダークな色合いのものばかり。

手に取ったものの、
どうしていいか迷っていると。


「まあ、これから勉強
すればいいだろ？」


たかｻﾝは察したように
そう言ってクローゼットへ
向かった。


『たかｻﾝ…ホストとかが見る
雑誌持ってる？』


「おーあるよ、後で持って
くる。」


一緒に服をしまいながら、
アタシは一番気になってたことを
聞いてみた。


『ねぇ、たかｻﾝ…あのさ』

「ん？」


『せ、整形のコトなんだけど…』