アタシがホストになった ワケ
その日はあんまり仕事に身が
入らなかった。
ずっと蓮のコトが頭を離れない。
いけない、アタシだって
No.1キャバ嬢じゃん?
こんなことで頭を支配されたら
ダメッ!
そういい聞かせるたび
お酒をグイッ!
帰る頃には見事に
出来上がってしまった…
『今日は飲んじゃったにゃん♪』
「ちょっと萌にゃん?大丈夫?
もう客いないんだから、
萌にゃんじゃなくて平気だよ?」
美香が、ギルドに行く道すがら、
心配そうに覗き込む。
『大丈夫にゃ、萌にゃん
飲むのが仕事にゃ』
通りすがりのおにーさん達が、
声をかける。
「だいじょーぶ?」
「あれ〜グリッターの萌にゃん
じゃね?」
人が集まってきてしまった。
「かわい〜い♪握手して〜」
よりによって今日は店のメンズに
ついてきてもらうの断ったんだ
けど、やっぱり無理だったか。
正直、あんま覚えてナイ。
ふにゃふにゃしながら
握手して、もみくちゃに
されてたら、人だかりの
後ろの方から声がした。
ザワザワの男たちの視線が、
アタシから後ろにうつる。
「蓮クン…」
美香がつぶやいた。
『え、なに?』
「はいは〜い、ちょっとごめんなさいね〜」
そう言って蓮が人を
掻き分けてくる。
「いた、やっと見つけた。なぁにやってんダヨ!
ほら、行くぞ!」
『ひゃっ!』
蓮はアタシをお姫様だっこ
した。
一気に酔いが覚める(笑)
まわりの男たちはみんな道を
開け、美香は蓮が連れてきた
ホストに手を引かれていた。
「ちょっと〜降ろしてよ〜ぉ?」
『うっせ!もうつくよ』
ギルドの前には、派手に
飾られた蓮のでかい写真が
置いてある。
『ついたから降ろして〜』
「…――」
シカトですか…
お姫様だっこで店の中に入ると
もう客はいなかった。
なぜかズラリとホストが
並んでいた。
入らなかった。
ずっと蓮のコトが頭を離れない。
いけない、アタシだって
No.1キャバ嬢じゃん?
こんなことで頭を支配されたら
ダメッ!
そういい聞かせるたび
お酒をグイッ!
帰る頃には見事に
出来上がってしまった…
『今日は飲んじゃったにゃん♪』
「ちょっと萌にゃん?大丈夫?
もう客いないんだから、
萌にゃんじゃなくて平気だよ?」
美香が、ギルドに行く道すがら、
心配そうに覗き込む。
『大丈夫にゃ、萌にゃん
飲むのが仕事にゃ』
通りすがりのおにーさん達が、
声をかける。
「だいじょーぶ?」
「あれ〜グリッターの萌にゃん
じゃね?」
人が集まってきてしまった。
「かわい〜い♪握手して〜」
よりによって今日は店のメンズに
ついてきてもらうの断ったんだ
けど、やっぱり無理だったか。
正直、あんま覚えてナイ。
ふにゃふにゃしながら
握手して、もみくちゃに
されてたら、人だかりの
後ろの方から声がした。
ザワザワの男たちの視線が、
アタシから後ろにうつる。
「蓮クン…」
美香がつぶやいた。
『え、なに?』
「はいは〜い、ちょっとごめんなさいね〜」
そう言って蓮が人を
掻き分けてくる。
「いた、やっと見つけた。なぁにやってんダヨ!
ほら、行くぞ!」
『ひゃっ!』
蓮はアタシをお姫様だっこ
した。
一気に酔いが覚める(笑)
まわりの男たちはみんな道を
開け、美香は蓮が連れてきた
ホストに手を引かれていた。
「ちょっと〜降ろしてよ〜ぉ?」
『うっせ!もうつくよ』
ギルドの前には、派手に
飾られた蓮のでかい写真が
置いてある。
『ついたから降ろして〜』
「…――」
シカトですか…
お姫様だっこで店の中に入ると
もう客はいなかった。
なぜかズラリとホストが
並んでいた。