アタシがホストになった ワケ
オトコのプライド!?
カリスマホストの顔合わせから
1週間。

内装はアタシの案どおりに
着々と出来上がっていた。

かなり悩んだ結果、
商品であるホストが活きるように
ラグジュアリー且つシンプルな
ものにした。


予想していたとおり、
蓮たちは内装については全く
ノータッチで、自分の店で
かなり頑張ってるみたいだと
たかサンは言っていた。


アタシは毎日あらゆる男性
芸能人のトーク番組を録画した
ものを見て会話や言葉遣いを
勉強したり、アイドルのダンスを
見て男性らしい仕草の参考に
したり、とにかく勉強していた。


オープンまであと2週間。
ろくに女の子とも話したこと
ないのに、本当にホストなんて
できるのだろうか…


そんなコト考えながら、
今日は内装の進み具合を見に
来ていた。


そこへ、たかサンがくわえタバコ
にグラサン姿で現われる。

柄悪ぃ〜(苦笑)


「おぅ、今日も来てたか、
現場監督(笑)」


『うぃ〜す…』

確かに結構きてるけど、
現場監督って!!


「お前に、いいニュースが
あってさ」


『なんすか?』


「今日、夜、ちょっとビシッと
してきてくんない?」

『どこいくんすか?』

「そりゃいえね〜。
むかえ行くから、7時な。」

そういって、たかサンは
業者さんに色々話し掛けて
帰っていった。


なんかいやな予感がしつつ、
準備のために帰ることにした。



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