アタシがホストになった ワケ
「俺の彼女、No.1キャバ嬢の
萌華。今から少しの間、
貸し切りでバースデーやるから
ヨロシク!」


はっ?――…今、なんと??


「うそ〜スゴい〜!告白ぅ?

蓮クン、美香もバースデーいい?」


「ま〜しょーがねーな」


二人は何やら盛り上がっている。


いやいや、そこじゃなくて、
バースデーのとこじゃなくて、


か、か、カノジョ??

いつ?いつ?そんな約束した?


ちょっと待った、アタシ、萌にゃんだった!
動揺してたらカッコ悪い…

『アハッ♪はじめまして、
萌にゃんですっ!
今日はヨロシクです』


「か〜わい〜い!」


ヨシ、とりあえずこれで
ホストの方はだいじょーぶ。

落ちついて、落ちついて…

すると蓮がアタシの肩を組んで
耳打ちした。



「マズかった?――…」
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