ツギハギ
data:4/16 10:32
From:mi*******@
件名:Re:どうして
貴女が何処でどうやって私のアドレスを知り得たかはわかりませんが
こんな悪趣味な遊びはしないほうが良いと思います。
本来なら無視すれば済む話しだと思いましたが
貴女の遊びで気分を悪くする人がいる事をわかって欲しくて返信しました
どうか今すぐこの遊びをやめてください。
失礼します。
―
打ち終え送信する。
これでわかってくれるとは思わないけど
言いたい事は言えた
翠はそれから携帯をリビングのテーブルに置き
掃除機を取りに部屋を出て行った。
そして、玄関横の納戸から掃除機を取り出し
廊下からかけていく。
2Dkのマンション
掃除は普段なら
それ程大変じゃないが、
大きいお腹だと
少し不便だ。
だけど、
愛する旦那様が
気持ち良く過ごせるようにしていたい
そんな風に思いながら
時間かけてでも丁寧に
掃除をしていた。
そして、終わったのはお昼過ぎ
お腹が空腹を訴え鳴る。
「はいはい、ご飯にしましょうね」
その音が、
お腹の中の我が子からの催促に思え
顔が綻ぶ翠。
お腹をさすりキッチンに入った。
キッチンはカウンター式になっている為、
リビングが見える。
ふと、リビングのテーブルを見れば
携帯が着信を知らせるように
ランプを点滅させていた
また、かしら。
翠は食事を作ろうとしていたが
気になりリビングに入り携帯を開く。
やはり、設定外フォルダーに届いている
フォルダーを開けば
件名:返して
溜息一つ。
メールを開封する