憂鬱姫と俺様王子
「それで、何があったの?」
と、ひかるに質問され、一部始終のことを説明した。
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説明し終えると、ひかるはいきなり笑い出した。
「なにがおかしいんだよ。」
俺は何がなんだか分からない。
「いや、そんな子今まで居たかなって思って。」
そりゃそうだろう。
普通の女だったら、俺と目が合うだけで「キャー!キャー!」うるせーもんな。
考え込んでると、ひかるが口を開いた。
「うん。じゃあさ、僕がみみちゃんに聞いてみようか?」
・・・・・・・?
「はっ、何を?」
「だから、空斗のことをどう思っているのか。」
思ってもいなかったことを言われ、口をポカンッと開けてしまった。
「ってか、もう僕。絶対に聞くし。」
俺が何も言わないでいると、そんなことまで言い出した。
俺はサッと我に返り、
「やめろ!!ひかる。」
と止めたはいいものの、こいつは一度決めたことを絶対に突き通すということを忘れていた。
「うんうん。絶対に言っちゃうから!!」
と言って、部屋から出て行った。