憂鬱姫と俺様王子
俺は追いかけようと部屋の扉を開けると、そこに立ちはだかる母さん。
「ちょっ、母さんどいてくれよ。」
「あんた、また、ひかるくんに意地悪しようとしてるんでしょ。空斗!!今日という今日は許さないからねっ!!!」
母さんの雷が落ちてきた。
母さんは怒ると凄まじい。
その後ろで、ひかるが笑いをこらえてる。
ひかるのヤツ、明日覚えとけよ。

「ひかるくん。今日、夕飯食べてく?」
また、母さんがひかるにゴマをすっている。
「はい☆!!」
満面の笑顔でそう答えてる。
そういうところに母さんは騙されてんだよな。
「はぁ~。」
また、ため息が出てきた。


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