憂鬱姫と俺様王子
「おっお前、こんな時間まで、どこ行ってたんだよ!!」
俺は平然を装いながら、香山に聞いた。
そんな俺の心配をよそに、嫌そうな表情を浮かべている。
「神崎って、なんでそんなことまで聞いてくるの?」
俺はその言葉を聞いて驚いてしまった。
なんだか、いつもより口調が穏やか.....
しかも嫌そうな顔をしていると思ったら、少し顔が赤い。
「うん?お前、熱でもあるんじゃねぇ~のか?」
そう言いながら、香山のおでこに触れた。
けど、熱は全然ない。
しかし、顔がさっきよりも赤くなっている。

心配になってきた俺は、香山をヒョイッとおんぶした。
そして、保健室へと向かった。
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