憂鬱姫と俺様王子
時間は流れ、やっと俺の大好きな飯の時間になった。
けれど、今日はそんなことしている暇はない。
「ひかる!!ちょっと、どっか行くぞ。」
「うん。いいよ。」
俺達の溜まり場の、非常階段へ足を進める。
着くと早速、ひかるの質問攻撃が始まった。
「ねぇ~、やっぱ僕の言うとおり、みみちゃんのこと好きになったでしょ。」
得意げに話す、ひかる。
コイツには嘘は通用しない。
嘘をついても、すぐばれる。
「そうだけど・・・。なんか、悪いかよ。」
「やっぱね。それで、二人きりはどうだった?」
自分のことのように嬉しそうに話す。
「別にそんなに話してねぇ~し。」
「ちぇ。たのしくないなぁ~。」
ぶすっと頬を膨らませる。