憂鬱姫と俺様王子
「う~ん。どうしよう。」
約束の時間の10:00まで、あと1時間もないのに服が決まらない。
これは派手すぎ?
こっちもこっちで、幼く見えるし・・・
あぁ~!!
決まらないよぉ~。

「あっ、ヤバっ!!」
そんなこんなしている間に、時計の針は9:59を指している。
まっ、間に合わないよぉ。
ダッシュで約束の場所に向かう。

着くと、周りはカップルだらけ。
でも、そんな人ごみの中でも一際目立つ、不機嫌な王子様が立っていた。
「遅いッ!!!今、何時だと思ってんだよ。」
うぅ、30分も遅刻しちゃった。
でもでも、そんな怒んなくていいじゃん。
神崎のために服、選んでたんだから。
まっ、神崎にはあたしの苦労は分かんないと思うけど....
最終的にあたしが選んだのは、お気に入りのチェックのワンピ。
どういう風に、思ってくれるだろう。
少しだけわくわくしてしまう。
なのに・・・
「ほらっ。行くぞ。」
とだけ、ぶっきらぼうに言うとそそくさと先に行ってしまった。
はぁ~。
やっぱり、そんなことに関心なしなんだ。
正直、期待してた・・・あたし。
そんなこと、気にしちゃダメだよね。
デートはこれからなんだし、楽しもう!!





< 35 / 35 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ゆうくんはあたしのもの!!!!

総文字数/38,794

恋愛(その他)86ページ

表紙を見る
俺だけのお姫様☆★

総文字数/1,950

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop