守るもの〜平安〜
「あぁ。気をつけろ結衣。
妖力が増していて、簡単には倒れないみたいだ。」
「うん。そうみたいだね」
言い終えると結衣は妖鬼を狙って珀の背中から飛び降り、刀を振り下ろした。
「はああぁっ」
ザシュッ
「ぐああぁあ」
今度こそやった。
今までよりも強くなってるわ。
「珀っ」
「まかせろっ」
珀によって妖鬼はあめ玉の形にかえられた。食べようとしていた珀から「まだ食べちゃだめ」と言ってあめ玉を取り上げる。
ムスッとした顔になった珀にフフッと笑って、
「この後必要になるかもしれないでしょっ★」
といってあめ玉を指の間に挟んで珀に見せた。
*