守るもの〜平安〜


しばらく歩いていると広い庭と建物が見えてきた。


おっきぃ…


『ここが、我々の寮だ。ここには結界がはってある。
こっちだついてこい。』


「はい。」


そのまま長の部屋へと行くことになった。
襖の前で足を止めると、


『長、つれて参りました』


『入れ。』


その声と共に建がふすまを開け中へ入り長の前で正座した。



・・・ん??

どっかで似たような顔をみたような気が…

誰だっけ??



『そなたが、異国の地から来たというものか??』


「はい。これからはなすことは事実です。信じられないかもしれませんが。」


と前置きをいうと、長は静かに頷いた。


「私は芽槻結衣と申します。この世界とは違うまた別の世界。メルビス国という所から空間を移動してここ平安へとまいりました。
メルビス国には人の負の感情から生まれる妖怪、妖鬼と呼ばれるものがいます。
それを倒せるのは妖刀を使いこなせるものだけ。
その力を持ち、退治する役目を担っているのが我々芽槻一族なのです。」






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