守るもの〜平安〜
いったん間を開けて周りを見渡してみると、長いがいにも集まっていたものたちが
みな真剣な面持ちで聞いていた。
一度深呼吸をしてからまた話し始める
「私が平安へやってきたのは、妖鬼の妖力が増し空間を移動できる者がでてきて、この地に降り立ったという情報が入ったためです。
一族の長である私の父が平安へ行き、空間が移動できなくなるまで妖鬼からこの地を、人々を守るようにと命じました。
この地へきてすぐに妖鬼を退治しましたが、妖力が増していて一筋縄ではいきませんでした。」
結衣は先ほどのあめ玉を取り出し長の前においた。
「これは、その妖鬼を封印したものです。陰陽師の方々なら妖気を感じられるかと‥」
その場にいたもの全員が長とあめ玉に注目した。
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