守るもの〜平安〜


畳の上に小さな机と座布団が置いてあるくらいだった。

まあ、荷物も本とかそんなもんでほとんどないし、生活するぶんにはこれで十分かっ。


「ありがと。」


中に入ると畳の匂いがした。


『ちょっと待ってて』


というと建は部屋を出てどこかへ行ってしまった。



「珀〜。今日からここが私たちの部屋だって。泊まるとこ見つかって良かったね♪」


「なにをのんきなっ。
長に報告しなくていいのか??」


「あっ、忘れてた。」





『結衣入るぞ』


「どうぞ。」



スッ



返事をすると建が入ってきたその後ろには…女の人??




*
< 20 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop