守るもの〜平安〜



「…‥なるほど、
ありがと。


それから…
…ごめんなさい‥」




『なぜ謝る?』



建は少し表情を歪め、
突然の結衣の謝罪に首をかしげた




「妖鬼は元々この世界にはいなかった。
私たちの力不足のせいで、
被害にあう必要のなかった人々にケガをさせてしまった。


…‥思う必要もなかった怖い思いをさせてしまった。そして今も怖い思いを‥」





それを聞いた建ははぁと小さくため息をついた



なんだ
そんなことか‥




建の思いを知らない結衣はため息が聞こえ手を握りしめて俯いてしまった



やっぱ余計な事に巻き込まれて迷惑だよね‥
あたしがもっと強ければ‥










『別に‥』






えっ??




結衣はパッと顔あげて建をみた





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