treasure(宝物)
「達也?」
「ん?」
「そろそろちゃんと考えてくれてる?」
「結婚の事?それなら考えてるよ」
達也はそう言った後、ポケットからリンゴの形がした箱を取り出した。
「なに?それ」
なんとなくわかっていた。
「あげる」
達也はそう言うと箱を開けた。
光り輝くダイヤ。
太陽が反射して何倍も美しく見えた。
「ほんとに?ほんとにくれるの?」
「うん。あげる」
達也にギューッと抱きついた。
「ありがとう…!」
「うん」