treasure(宝物)
「左手だして」
緊張した私は左手を出さなかった。
そうすると、「早く」っていいながら
私の手を取り、リングをはめてくれた。
ダイヤを太陽に透かすように手を上げた。
「ちゃんとお父さん達にも紹介したいから今日来てくれる?」
「今日!!?」
いきなりで驚いていた。
「ねぇ!いいでしょ?」
「わかったから!!今日ちゃんと行きます。帰りにちゃんと行くよ」
「うん!!」
達也との時間があっと言う間に過ぎていく…ー。