treasure(宝物)
「康平、パパみたいだね。瞳ちゃん抱っこしてると。康平の事、本当のパパって思ってるのかもね」
将来こんなパパになるのかと思うと逞しくて、いつもよりかっこよく見えた。
康平は自分の体をゆっくり揺らしながら、瞳の背中をポンポンと叩く。するといつの間にか眠ってしまっていた。
「ちょっと瞳を部屋に寝かせてくるわ」
「私もいく」
私と康平は瞳の部屋に向かい、ベッドに寝かせた。
「可愛い寝顔だね…」
「うん」
2人で同じような顔をして瞳の寝顔を見つめた。