treasure(宝物)
「よしっ!オッケイ」
手紙を封筒につめて裕子姉ちゃんに渡した。その後、康平の部屋に行くと手紙の内容に悩む康平がいた。
「何悩んでんの?」
そう言いながら入ると、
「びっくりした~!ノックくらいしろよ」
「ごめん、ごめん」
康平は机の椅子に座ったまま。
私は床に座った。
「手紙なんて書いた?」
と康平が訪ねてきた。
「教えな~い」
「意地悪だな」
別に意地悪でもいいもん!
「なあ、教えてよ」
しつこいから言ってやった。
「私は素直な気持ちを書いた。考えれば考えるほど、むちゃくちゃな文になっちゃうからね」
「なるほど…」