treasure(宝物)
「じゃあ部屋に案内するね。」
裕子姉ちゃんに連れられて奥の部屋に。
「ここは今日から夏葉ちゃんの部屋。好きに使っていいからね。ご飯と時間とかお風呂の時間とか一応決まってるの。だから机の中にある紙を読んどいてね」
「はい…」
裕子姉ちゃんはそれだけ言うと部屋を後にした。
カバンを机の上に置いて、ダンボールをベッドの上に置いた。
"机の中にある紙読んどいてね"
裕子姉ちゃんの言葉が繰り返された。
机の引き出しに一枚の紙が。