treasure(宝物)
信じる力(愛理Side)
またいつもとかわらない朝を迎えた。
「いこ。」
朝ご飯の後、瞳と手を繋いでホールに向かった。
「今日は何して遊びたい?」
「ぼおる」
「ボールでいいの?」
「うん」
こんな会話をしているとあっと言う間にホールに到着。
ホールに入ると…
「あっ!」
「あっ!!」
夏葉姉ちゃんが一人で座っていた。
何かを考えている様子だった。
「夏葉姉ちゃん、何してるの?」
「別になんでもないよ」
「ふ~ん」
瞳はボールじゃなくてつみきで遊び始めた。
「ボールじゃなくていいの?」
瞳がコクんと頷いた。
「ふ~ん。お姉ちゃん、ちょっとトイレに行ってくるからココにいてね」
「うん!」