treasure(宝物)
その場でスッと立ち上がる。
「きゃ!!びっくりした~!いつ入ってきたのよー。いるならいるっていいなさいよ!」
「ごめんなさい…。」
「どうしたの?」
「なんでもないよ」
裕子姉ちゃんは首を傾げてリビングから出ようとした。
「裕子姉ちゃん、どこ行くの?」
「買い物。買い忘れてた物があるから」
チャ~ンス!!!
「愛理も行っていい?」
「別にいいけど…珍しいね。愛理が着いてくるなんて」
「う、うん…」
危なかったけどなんとか連れてってもらえる事になった。
「用意してくる。ちょっと待ってて」
用意はできていたけど、瞳に言う事があるから部屋に戻った。