treasure(宝物)
次の日の丁度お昼が回ったころだったと思う。
「頭が痛い…」
ゴホッゴホ!
咳もでてきた。
風邪かな…。
あまり気にしなかった。
でも時間が過ぎていくごとに真夏の海みたいに体中が熱くなる。
みんなはそれにきずかない。
大量の汗が流れく。
いつも通り、ホールでみんなを見ていた。
夏葉は疲れて俺と隣に座る。
「あ~、疲れた…やっぱり疲れるね。康平今日はやんないの?」
夏葉のこの質問に答えられない。
熱くてしんどくて彼方此方が痛くて意識が朦朧とする。
俺死ぬのか?
ゆっくり夏葉にもたれかかった。
この後の記憶はない。