treasure(宝物)





人に優しくされるのは、慣れていなかったからなんだか変な感じだった。



「夏葉…」




俺はまだ寝ぼけてる夏葉を呼んだ。




「ん?」




「ありがとな。ずっとそばに居てくれて」




「な、何言ってんのよ。」



「照れてる?」



「照れてないよ!」



こいつ確実に照れてる。

照れる夏葉も怒る夏葉も笑ってる夏葉も本当に好き。心からそう言える。


今でも…。






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